都立青山高等学校・
全日制課程

関連教科
理科、保健体育
実施年度
令和6年度

目的

「生徒にとって病原体としてのイメージが強い菌類や細菌類が、常に身近に存在して生態系や人間生活と密接に関わっているだけでなく、簡単な操作で観察することもできる」ことを理解する。

学習計画

1「生物基礎」での取組

生態系における菌類や細菌類の役割を学習し、コウジカビや根粒菌の観察を行う。コウジカビについては、寒天培地であらかじめ培養しておき、胞子のうや菌糸を実体顕微鏡や光学顕微鏡で観察する。根粒菌については、スライドガラスにシロツメクサの根粒の絞り汁をとり、メチレンブルーで染色して光学顕微鏡で観察する。このような活動を通して、観察の方法を身に付けるとともに、菌類と細菌類が身近に存在していることや、菌類と細菌類の違いを探究的な学習の中で理解を深める(実験の内容は、関連資料を参照)。

2「保健」での取組

①の内容を踏まえて「現代社会と健康」の単元にて、健康の考え方や健康の保持増進、現代の感染症の発生、流行やその予防について理解を深める(※菌類や細菌類を含め、病原体となり得るものは常に身近に存在していることを、生物基礎の既習事項に関連付けて理解できるように促すこと)。
また、学習内容について詳しく調べた内容等を発表したり、ポスター形式にまとめたりして、他者に伝えるなどの活動を通して、対話的に学ぶ。

3「生物基礎」での取組

①と②での学習内容を踏まえて「免疫の働き」の単元において、病原体等の異物を排除する生体防御機構について学ぶ。「免疫の働き」に加え、身近な疾患の例や予防接種などの内容についても学習し、発表を行ったり、レポートにまとめる。

このように、生徒が①や②で学習した内容を③において振り返り、まとめることで学習内容について、教科横断的な視点から探究的に学んでいく。

「生物基礎」での生徒の活動の様子

「生物基礎」での生徒の活動の様子

「保健」で作成した生徒の成果物

「保健」で作成した生徒の成果物