都立日比谷高等学校・
全日制課程

教科
地理歴史、公民、理科
実施年度
令和6年度

目的

  • ・「自然災害から学ぶ」をテーマに、“東日本大震災による福島県の被災と被災からの復興”を題材として、教科等横断的に学ぶ。
  • ・復興における課題やその解決方法を自分事として捉えるとともに、学習内容を提言としてまとめ、発表する。
  • ・現代社会における様々な課題に対して、持続可能な社会を目指し、向き合っていく姿勢を身に付ける。

学習計画

1東日本大震災における福島県の被害の全体像を把握することを目的とした調べ学習

  • ・以下の(1)~(6)のテーマについて、調べ学習を行う。
  • (1)福島県の概要(関連教科:地理歴史、理科(地学))
  • (2)地震災害(関連教科:地理歴史、理科(地学))
  • (3)津波災害(関連教科:理科(地学、物理))
  • (4)原子力災害(関連教科:理科(物理))
  • (5)風評被害(関連教科:公民)
  • (6)復興(関連教科:理科(物理))※放射線対策の視点より
  • ・例えば、「福島県の概要」においては、地理や地学的な側面から、気候、森林、交通手段、産業構造を学ぶ。「地震災害」では地学的な側面から東日本大震災の発生メカニズム、物理的な側面から津波の発生メカニズムや福島第一原子力発電所の事故に関連して放射線などについて学ぶ。
  • ・調べた内容についてプレゼンテーションを行い、生徒間で共有し、疑問点を整理・解決する。

2復興庁訪問

  • ・復興庁を訪問し、職員の方から話を聞く中で、福島の復興における課題とその解決方法について理解を深める。

3現地見学

  • ・福島の復興における課題について、現地の方と対話し、自分事として捉えることができるようになることを目的とし、福島県浪江町・双葉町・富岡町などを見学する。
  • ・町の復興、地域コミュニティの破壊、汚染土の保管、原子力災害などについて、国、福島県、電力会社、地元の方など、様々な立場の意見を聞き、多面的に課題を把握して解決する姿勢を身に付ける。
  • ・現地見学の中で得られた知見を生徒間で議論し、さらに考えを深める。

4SSH成果報告会における発表

  • ・①~③の活動を通して学んだことを提言としてまとめ、SSH成果報告会にて、発表を行う。
  • ・発表の中で、校外の方から意見をもらい、新たな視点を得たり、視察の内容について理解を深める。

5「復興と科学技術」をテーマにした大学教授による講義

  • ・講演内容は、「福島第一原発の立入禁止区域での野生動物の生態や被爆モニタリングについて」である。
  • ・大学教授による講義を受け、科学技術が福島県の復興にどのように関わっているのかを理解する。